病院で体験した【怖い話】|現役看護師のあるある体験記

こんばんは、はるです。今回はいつもとちょっと趣向を変えて、病院の怖い話です。

夜の病院と怪談って、似合いますよね。

病院って、怖いうわさが色々ありそう

「〇〇号室は夜になると誰かの泣き声がする」とか。「あの病室に入るとみんな具合が悪くなる」とか。怖~いエピソードがたくさんありそう。看護師さんなら誰でもホラー体験をしている?そういうイメージがありませんか。

今回は、私がこれまでに経験した『本当にあった怖い話』をご紹介します。

ホラーは苦手なんですが…

看護師さんに息抜きで読んでもらえる内容だと思うよ
「あるある」って思えるのもあるんじゃないかな?

では、ご紹介します。楽しんでくださいね。

目次

誰もいないはずの病室からナースコール

最初は定番の、誰もいない病室から鳴るナースコールのお話です。

夜勤中、患者さんが寝静まっている時間帯に、それは起きます。

パターン1.誰も入院していない個室から

せ、先輩…
誰も入院していないはずの5号室からナースコールが鳴っています…

ええーっ!
ちょっと確認して来て!

怖いから一緒に行ってくださいよ~

誰もいないはずの個室から鳴っているナースコールが怖くて、先輩に頼み込んで一緒に見に行ってもらっていました。

失礼しまーす…
誰かいますかー…?

恐る恐るドアを開けながら、真っ暗な室内に声を掛けます。

いや、「いますって返事されても怖いけどね」とか思いながら、ゆっくり扉を開けていると…

はーい…
いますよー…

ぎゃーーーっ!!!

そう、そうです。看護師の皆さんなら、オチがもうわかりますよね。

こういう場合はたいてい、認知症の患者さんが部屋を間違えて入り込んでいるんです。

いやー、これ、本当に怖いです。心臓がギュっ!!って縮みます。

しかも点滴を無理に引っ張って抜いてしまって、床に点々と血痕が落ちているときもあります。

ホラー効果倍増です。

こちらの寿命が縮むので、本当にやめていただきたいものです。

パターン2.夜中にシャワー室から

あれ、何か水の音がしませんか?

夜勤中、遠くから水の音が聞こえることに気付きました。

最初は何の音か分からなかったので、先輩に聞いてみたんです。

本当だ。シャワーの音かな…
え、こんな時間に誰が?

シャワー室は廊下の先にあるので、ナースステーションからは少し距離がありました。

でも、言われてみるとシャワーの音に聞こえます。

でもシャワー室、電気がついてないですよ…

扉の上部にガラスの部分がありましたが、そこから見えるシャワー室は真っ暗なんです。

先輩、見てきてくださいよ

え、無理。
あなたが先に入ってよ

二人で押し付け合いながらドアを開けると、シャワーを手に持つ人影がぼんやりと浮かび上がっています。

ぎゃーーーっ!!!

怖くて驚いて、悲鳴を上げてしまいました。

正体は、高齢の入院患者さんでした。

夜中に失禁してしまったので、ズボンと下着を洗おうと思ったようです。でも恥ずかしかったのと、夜中なのを気にして、電気をつけずにやっていたそうです。

暗い中で危ないですよ
明日、コインランドリーにご案内しますから

この事件以降、シャワー室は日勤終了後に鍵をかけるルールに変更になりました。

シャワー室で倒れて頭でも打っていたらと考えると、本当に震えるほど怖い話ですよね‥‥。(え? 怖いのはソコじゃない?)

追いかけてくる不審者

次にご紹介するのは、私がまだ看護師経験4年目の若手の頃です。

大きな総合病院の一般病棟で働いていて、その日は夜勤明けで寮まで歩いて帰るところでした。

たしか、午前10時くらいだったと思います。

病院を出てすぐの大きな橋を渡っていると、前方にパジャマ姿の老人が歩いているのが見えました

「あれ? パジャマだ。もしかして患者さんじゃないのか?」と思いながら近づくと、背中に離院リスクを知らせる病院の目印シールが貼られていました。

患者が無断離院している!!

即座に状況を理解したわたしは、パジャマ姿の老人に近づいて声を掛けました。

あのー、ちょっと。えーっと、病院に入院中ですよね…

若手看護師だった私は勢いで声をかけたのですが、知らない老人と急に話をするスキルがなく、しどろもどろで話しかけました。

は? ちがいますよ。誰ですか?

あ、いや、すみません、私は看護師で。そこの〇〇病院ですよね? 心配してると思うので戻りましょう

そう言いながら病院の方に促しましたが、聞き入れてもらえません。老人は私を無視して、市街地の方へ向かってスタスタ歩き始めてしまいました。

うーん、信用してもらえないですよね。

でもその時は私も若くて、『このままでは無断離院を見逃してしまう!』と焦ってしまいました。

あ、待ってください。逃げないで! 戻らないとだめですよ!

私は大きな声で呼び止めながら、走って老人を追いかけました。

すると老人は追いかけてくる私を見て驚いて、走って逃げ始めてしまいました。

た・たすけてくれ~

待って!走らないで!

怯えて逃げる老人を追いかける若い女。

周りの人たちには、どう見えていたのか怖くて想像できません…

老人はそのまま走って大きな橋を渡り切り、川沿いにある大きな企業の立派な守衛室へと駆け込みました。

守衛さんが出てきて老人を立ち止まらせてくれたので、一安心。

あー、良かった。これで病院に連れて帰れる!と思っていると

おかしな女に追いかけられている!警察を呼んでくれ!

老人は私を指さしながら、大きな声で守衛さんに訴えていました。

え~?! おかしな女って私のこと??

え? イヤ、違います!私は〇〇病院の看護師です。その方は入院患者さんです!

再び私のしどろもどろ説明を繰り出し、手首につけられている病院のネームタグを一緒に確認して、守衛さんから病院に連絡してもらえることになりました。

何とか無実を証明でき、患者の離院も報告できたのですが、迎えの車を待つ間、老人は私に怯えて離れた場所に座っていました。

うーん、すっかり怖がられてしまいましたね。

ようやく迎えに来てくれた車に乗り込んだ老人は、同乗の看護師に向かって、お礼を言っていました。

助けに来てくれてありがとう。不審者に追いかけられて、本当に怖かったよ

迎えに来た看護師さんは苦笑しながら、私にペコリとお辞儀をして車に乗り込んで帰っていきました。

守衛さんからは「お疲れさまでした」と声をかけていただきましたが、何だが気まずい空気が流れていましたね。

いまならもうちょっと上手に対応できるんだけどな…、という思い出です。

あれ? 怖い話じゃなくなっちゃいましたか? ごめんなさい。

最後の話は、私が不審者に出会った話なので、そちらにご期待ください。

深夜、病院に入り込んだ不審者

これも私がまだ経験年数3年目くらいで、病棟で夜勤をしているときの話です。外科の病棟で、毎日何人もが入退院したり手術があったりして、とても忙しい病棟でした。

夜の11時ごろだったと思いますが、病棟は消灯していて患者さんは寝静まっていました

先輩は休憩中、私はナースステーションで記録を書いていました。すると廊下の奥から、なにか物音が聞こえてきたんです。

カラン、カランカラン

金属の響く音が聞こえてきたので、廊下に出て見てみると、真っ暗な廊下の奥の方に人影が見えます。

男性らしき人影が片手に長い棒を持っていて、反対の手には消火器をもって、廊下を歩いているのです。手に持った長い棒が金属製で、その棒の先が壁や手すりに当たるたびに『カラン、カラン』と金属音が響いているようでした。

先輩!ヤバいです!
武器を持った不審者が廊下にいます!!

ええ?! 不審者?
どこにいるの?

棒を振り回してるから危ないです!
近づかずに守衛さんを呼びましょう!

そ、そうね…
じゃあお願い。

このままでは自分たちの身も危ないし、病室に入られたら患者も危ない!と思うと、とても怖かったのを覚えています。

暗い廊下の先にいる不審者を目で追いながら守衛室に連絡すると、すぐに男性2名でやってきてくれました。

あの人です!武器を持っているから気をつけてください!

危ないから下がっていてください!
ちょっと話を聞いてみます。必要なら警察も呼びますから

私と先輩が遠くから見ていると、守衛さんはその男性に近づいて声をかけ、そのまま一緒にエレベーターに乗って行きました。男性は特に抵抗することなく付いていったので、本当にホッとしました。

怖かったですね~

うん…、でもどこから入ってきたんだろうね?
とりあえず患者さんが大丈夫かラウンドしよう

『ひどい目に合った』と思いながら、先輩から指示されたとおりに病室をラウンドして患者さんを確認して回ることに。

手前の部屋から順番にラウンドしていると、奥の方の男性部屋の患者Aさんが、ベッドにいません。

トイレかな?と思って覗いて見たのですが、トイレにもいません。

『あれ?おかしいな。この人、今日入院してきたばかりの人だよな…。どんな人だったっけ?』と考えながら、だんだん不安になって来ました。

えーっと、先輩…。今日入院のAさんが部屋にいません…

いないの? なんで?
どんな人だっけ?

憩室炎で入院してきた人で…。確か認知症があるって情報が…
あのー…、さっきの廊下にいた男性って、もしかしたら…

ええーっ!!
急いで守衛室に迎えに行って!!

私は階段を駆け下りて守衛室へ直行。頭の中は「ヤバい、ヤバい!!」と焦りでいっぱいでした。

守衛室では先ほどの不審者、ではなく入院患者のAさんが、守衛さんに淹れてもらったお茶を飲んで目を細めていました。

ああ!ちょうど連絡しようと思ってたところでした。
この方、入院のネームタグを着けてらっしゃるから…

すみません!すみません!
うちの患者さんです!
入院されたばかりで、はっきり顔を覚えてなくて…
暗かったし…

棒を振り回してたから近づけないしね~
誰もけがをしなくてよかった!

Aさんは点滴棒と消火器をもって、廊下を徘徊していたようでした。わたしはそれを見て、不審者と勘違いしてしまったんですね。

危うく入院患者さんを、警察に突き出すところでした‥‥。いや、まぁ、点滴棒を振り回して危ないので、守衛さんにヘルプを頼むのは間違ってないんですけど‥‥。

でも『不審者です!』は、ダメですよね。

すでに20年以上も前のことですし、私は若い下っ端ナースだったのでこの後の事後処理を知りませんが、もしかしたら先輩や当時の師長さんは、医療安全委員会などで説明を求められたり、ご迷惑をかけていたのかもしれません…。

いま思い出しても恐ろしい、若くて勢いだけある看護師の、恥ずかしい体験談でした。

まとめ

今回は、私がこれまでに経験した『怖い話』をご紹介しました。

いわゆる怪談話を期待していた方は、ごめんなさい。でも同じ看護師さんなら、少しは共感してもらえるんじゃないでしょうか。

皆さんの息抜きに役立てたらうれしいです。

このブログでは、看護師さんの悩みに真面目な対処方法をまとめたページ>>【看護師の悩み】仕事がつらいと思った時に読んでほしいなど、役に立つ記事もたくさん書いていますので、ぜひ他の記事も読んでみてくださいね。

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