● 上司や先輩がナースステーションで怒鳴って叱ってるのはパワハラ?
● なんで、あの上司・先輩はすぐに怒鳴るの?
● パワハラのある職場で働き続けるのはイヤだ!
こんにちは、はるです。
私は地方病院で看護師長をしています。
今回は、人前で怒鳴る上司や先輩への対処法を解説します!
ほかのスタッフがいるナースステーションの中や、誰に見られるか分からない廊下などで、大声を出して叱っている上司や先輩はいませんか?
そんな風に叱られてしまうと、仕事を続けることがつらく苦しいですよね。
たとえ叱られているのは他の人でも、そういう雰囲気の中で仕事をするのは居心地が悪いものです。
うわ~、今日も怒鳴られているな~
私も怒られないように気をつけなきゃ・・・
命にかかわるような重大な事例でもないのに、大きな声で怒鳴って叱る上司や先輩がいると、職場の雰囲気は一気に悪くなります。
看護師同士であれば、穏やかな口調で落ち着いて伝えても十分に伝わるはずなのに、すぐに興奮して大声を上げる上司や先輩は、どこの職場にもいますよね。
実は、カッとなって感情が抑えられなくて怒ってしまうと思われがちですが、実際には違います。
『怒り』はどうしようもない衝動ではなく、自分でコントロールして出し入れできる感情なのです。
上司や先輩は、「怒鳴って叱ることで自分のイライラを解消しよう」と思って、大きな声を出しています。
怒鳴っている最中でも患者や家族から声をかけられたら、即座に怒りの感情を引っ込めて「はい、どうしましたか?」と笑顔で振り返るはずです。つまり本当は、怒りの感情を自分でコントロールできるということです。
すぐに怒鳴る上司や先輩は、「怒鳴ってやろう」と思って怒っているわけですから、人前で怒鳴るという行為はパワハラである場合が多いです。
怒鳴るパワハラ上司・先輩と一緒に働けるには、かなりの忍耐が必要になってしまいます。
あなたの健康を守るために、また人生の大切な時間を無駄にしないために、パワハラ上司・先輩にきちんと対処しましょう。
私もこれまで、人前で怒鳴る先輩からターゲットにされてしまい、うつ病や適応障害になって退職してしまう看護師さんを、何人も見ました。
残念ながら、看護師の世界には、こういう事例が多くあります。
いますでにパワハラ被害にあっていて、「これ以上働けないほどつらい…」と感じる方は、退職を検討しましょう。
上司に退職が言い出せなくて思い詰めている人は、我慢し続けると心身の調子を崩してしまう恐れがあります。
一人で悩み続ける時間がもったいないので、退職代行を使ってでも逃げましょう。退職代行なら、上司に会うことも電話で話すこともなく、即日退職することができます。
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人前で怒鳴るのは「パワハラ」
まずは結論から。
大した理由もなく人前で怒鳴る上司や先輩の行為は、パワハラです!
ナースステーションで他のスタッフがいる中や、患者・家族の前で怒鳴ったり叱ったりすることは、パワハラにあたる可能性があります。
まずは、パワハラとはどういうことか、確認しましょう。
パワハラとは
厚生労働省によると、職場のパワハラとは次のように定義されています。
職場のパワーハラスメントとは、職場において行われる①優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、③労働者の就業環境が害されるものであり、①から③までの3つの要素を全て満たすものをいいます。
厚生労働省 明るい職場応援団
つまり、上司や先輩という強い立場の人が怒鳴って叱るということは、仕事上でどうしても必要な場合を除けば、パワハラになるということです。
怒鳴って叱らないといけないような場面が、日常的に毎日あるはずがありませんから、ふだんから怒鳴ってばかりいる上司や先輩であれば、間違いなくパワハラになるでしょう。
そんな職場環境なのを放置しているのであれば、その職場自体に問題があると言えます!
転職などで環境を変えることを考えないと、あなた自身の健康にも影響するかもしれません。
「経験年数も浅いのに、転職先なんて見つかるのかな」
「1年目で退職したら次の、職場が見付からないかもしれない」
こんなふうに、不安になってしまうかもしれませんが、心配ありません。
看護師としても職場が見付からないなんてことはありませんし、看護師以外で仕事を探すことも可能です。
まずは転職サイトに登録して、どんな求人があるのか見てみましょう!
記事後半では、おすすめの転職サイトを紹介しています。
先に知りたい方は、こちらから飛べます。
過去の裁判でパワハラと認定された事例
パワハラに認定されるかどうか、明確な基準はありません。
参考までに、これまでにパワハラとして損害賠償認定となった判決から、パワハラと認定された言葉をご紹介します。
「そんなことも分からないのか」
「反省しているふりをしているだけ」
「帰れ」
「待っていた時間が無駄になった」
「なんで自分が怒られているのかすら分かっていない」
これらの言葉は、そのまま即パワハラとして認定されるわけではなく、その時の状況次第で総合的に判断されるようです。
普段からこういう攻撃的な言葉を言われる場合は「これってパワハラかも」と考えてみましょう。
人前で怒鳴るパワハラ上司・先輩と働くのは危険!
怒鳴る上司や先輩と一緒に働くのは、とてもストレスになります。
自分自身が被害にあっているわけじゃなくても、そういう環境にストレスを感じる人は多いでしょう。
パワハラ上司・先輩と働き続けるのは危険です!
こころと身体の健康被害を起こす前に、対処しましょう。
自分の健康を大切にしないと、患者さんの健康管理はできませんよ!
精神的に追い詰められる
怒鳴る上司や先輩と働き続けると、精神的に追い詰められてしまいます。
ひどい場合は、うつ病や不安障害、適応障害になってしまう可能性もあるのです。
職場環境とメンタルヘルスの関係は、広く知られていますよね。
我慢をしながら無理に働き続けていると、心身に不調をきたしてしまいます。
我慢せず、声を上げて環境を改善しましょう。
転職して職場を変えることで、仕事を続けることができるのであれば、ぜひ検討してみましょう!
下記の記事を参考にしてください。
委縮して積極性がなくなる
怒鳴る上司や先輩と一緒に働いていると、委縮してしまって積極性がなくなります。
「怒られないようにしよう」と考え、緊張状態が続くので、目立たないように行動がコソコソしてしまいます。
また、怖い上司や先輩にばかり注意が向いてしまい、患者の体調変化にも気づきにくくなるでしょう。
考え方や行動が委縮してしまうため、悪循環となるのです。
ミスをして怒鳴られる
↓
ストレスを抱えてビクビク仕事をする
↓
委縮してミスが続く
↓
さらに怒鳴られる
若手の看護師はできるだけ多くの症例を経験するためにも、新しいことにどんどんチャレンジすべきなのに、もったいないですよね。
ミスを恐れて行動していると、未経験のことに積極的に関わることができなくなります。
若手のミスを大きな事故にしないために、新人にはフォローを付け、リーダーが全体を掌握してフォローしているのです。
仕事の質が下がる
職場の環境はストレスや健康状態に影響するだけではなく、仕事の質にも大きく影響します。
- 自分の思ったことや感じたことを自由に発言できる環境
- 周囲に対して角に遠慮することなく行動できる雰囲気のある職場
このような環境であれば、患者のちょっとした変化について気軽に相談したり、お互いの仕事の進み具合を確認しながら協力して働くことができます。
逆に、怒鳴る上司や先輩がいてスタッフが委縮してしまう環境では、仕事の質を保つことは難しいでしょう。
ビクビクした精神状態で仕事をするので、患者の小さな変化を見落としたり、分からないことが聞けずにミスをしてしまうかもしれません。
寿命が縮む
怒鳴る上司や先輩がいる環境は、人間関係の質が悪い環境といえます。
質の悪い人間関係は、心身に重大な影響をもたらします。
アメリカのブリンガムヤング大学が2010年に行った研究では、良好な人間関係により、最大15年も寿命が延びるという結果が出ています。
つまり、質の悪い人間関係に囲まれていたり、敵意のある人たちと一緒にいることで、心身の健康を害したり、寿命が縮んでしまうことが明らかになっているのです。
人間関係が良好な人は精神状態も良好になりやすく、その結果からより良い生活が送れるようになります。
あなたの考えや存在を否定する上司や先輩と一緒に働き続けることは、とても大きなストレスになります。
自分が健康で幸せに仕事をする方法を、しっかりと考えましょう。
怒鳴る上司や先輩がいる職場からは、一刻も早く逃げ出して、自分がのびのびと働ける職場を探しましょう!
職場の雰囲気が悪くなる
人の不機嫌は、まわりの人に伝染します。
イライラした人や、怒った人、びくびく怯えた人が増えると、お互いのコミュニケーションが取れなくなり、ミスにつながります。
医療の世界では、コミュニケーションが気軽に取れない環境は、患者の治療に大きく影響して取り返しがつかないミスになる可能性が高いです。
職場の雰囲気が悪い、殺伐としていると感じる場合は、要注意です!
その職場で仕事を続けて良いのか、しっかりと見極めましょう。
職場の雰囲気は、簡単には変わりません。
職場が良くなるのを待つよりも、早めに転職をして、雰囲気のよい働きやすい職場を探した方が早いですよ。
怖くて退職を言いだせない場合は『退職代行』を使っていい!
上司が怒鳴る人の場合、なかなか「辞めたい」と言いだせないですよね。
また、上司に退職の話をした後で、同期や先輩と普通に仕事をしながら退職日を待つのも、居心地が悪く感じるかもしれません。
できれば、怒鳴る上司や先輩に二度と会わずに辞めたい
上司や先輩と会わずに退職したい場合は、『退職代行サービス』を使う方法があります。
退職代行サービスを使えば、職場の上司と会ったり話したりせずに、即日で病院を退職することができるんです。
退職代行統計調査2021によると、男女ともに20代前半の利用割合が一番多く、次に多いのが20代後半でした。やはり20代の若者が多く利用しているようです。
- 新人なので退職を言いだしづらい
- 辞めたいと言っても引き止められそう
- 環境がイヤで、二度と出勤したくない
退職代行を使えば、その日から出勤せずに退職できます。
職場と面倒な手続きをする必要もないので、退職に関係するストレスからも解放されます。
ただし、どの退職代行サービスを使えばいいのか分からない方もいると思います。
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なぜ人前で怒鳴るのか?パワハラ上司・先輩の心理を解説
怒鳴る上司や先輩というのは、さまざまな職場に存在しています。
なぜパワハラ上司は『人前で怒鳴る』という手段を使ってしまうのでしょうか。
ここでは、怒鳴る上司や先輩の心理について解説します。
マウンティング
残念ながら、上司や先輩の中にはマウンティングを取りたい人が、一定数存在します。
マウンティングとは
本来、動物が上下関係を表すための行動で、相手に対して馬乗りになることを指します。それが転じて、人間関係において「自分の方が相手よりも上だ」とアピールする行為や振る舞いを、マウンティングと呼びます。
自分の方が立場が強いということをアピールし、相手をコントロールしたいという思いから、相手に対してマウンティングしているのです。
たとえば後輩や新人看護師に対して、なめられたくないという思いから自分の権力を誇示します。
上司や先輩という立場を利用して相手を押さえつけることで、自分が偉くなった気持ちになるのです。
完璧主義
完璧主義の上司や先輩は、「自分が正しい」と信じていますし、自分の信じるとおりの仕事をしない人に対して怒りを感じます。
自分の考えるとおりの仕事をしていないことが「受け入れられない」と感じてしまい、怒鳴って言うことを聞かせようとするのです。
自分が確立したやり方通りに取り組まなかったり、やり方や考えを否定された時には激しく怒ります。
反抗されたくない
怒りは、自分を守ろうとする「防衛本能」から生まれます。
自分が被害を受けると感じたとき、一気に戦闘モードになって、敵対する相手をやっつけようとするのです。
言い返されたり、考えや行動を否定された時などに見られます。
感情的に怒鳴っている上司や先輩は、自分を守りたくて必死なのです。そのため、自分の感情に任せて発言したり、行動したりしています。
わがままな小さな子供のようで、みっともない姿です…
パワハラの種類をチェック
パワハラには、大きく6つの種類があります。
厚生労働省のチェック表を使えば、あなたが直面しているケースが、パワハラのどの種類にあたるのかを確認することができます。
どんな種類のパワハラかチェックしてみよう
人前で怒鳴って𠮟るパワハラ上司・先輩への対処法
怒鳴る上司や先輩がいる職場での対処法で、最も効果的なのは物理的な距離を取ることです。
しかし、すぐに別の部署に異動したり、簡単に離れられるケースばかりではありませんよね。
ここでは、少しでもパワハラでつらい環境を変えるための対処法をご紹介します。
自分の行動を変えることで、しんどい環境を抜け出しましょう!
何がきっかけで怒るのか覚える
手っ取り早い攻略法は、「上司・先輩がどんな時に怒るのか」と分析する方法です。
人は、怒る時に必ずスイッチがあります。
それを見極めることができれば解決します。
例えば、
- 感染対策に関することはすぐにスイッチが入って怒る
- いつも怒る時に「報告が遅い」と言われる
- 重症患者が多いときにはイライラしている
など、その上司や先輩が怒るスイッチが分かっていれば、上手く立ち回ることで怒鳴られる回数を減らすことができるはずです。
少し余裕があるなら、「その上司や先輩は何を求めているか」を考えて働いてみましょう!
努力する姿を見せる
怒鳴られるきっかけは、あなたの仕事上の小さなミスや、報告の遅れ、細かい部分の知識不足という場合があると思います。
実際には、そんなに怒鳴るほどのミスではなかったり、習ってもいない知識について怒鳴られることもあるでしょう。
そういう場合の対処として効果的なのは、『分かりやすく努力している姿を周りに見せること』です。
自分は成長するために努力をしているということを、周りにアピールするのです。
・勉強してきたノートを見せながら質問
・雑談で「昨日は勉強で寝るのが遅くなって」と寝不足アピール
・この本では分からなかったんですが、先輩はどんな本で勉強しましたか?と質問
こうして少しずつ、上司やほかの先輩に対してアピールしておきましょう。
その怖い先輩ではなく、周りの先輩にアピールするのがポイントです。
怒鳴る先輩じゃなくて、他の人にアピールするんですか?
苦手な人にアピールするのは精神的に大変です。
それよりは周りの先輩にアピールする方が、効果が大きいですよ。
怖い先輩があなたを悪く言っても、周りの先輩が『でもあの子、すごく努力しているよ』と反論してくれるかもしれません
成長するための努力を惜しまず、そしてその努力している姿をわかりやすくアピールすることは、いつも怒鳴るような上司・先輩との付き合い方として必要なことです。
新人看護師さんの勉強方法については>>三日坊主にならない勉強法|新人看護師が明日からできる勉強のやり方で詳しく解説しているので、勉強が苦手な人は参考にしてください。
言われた言葉を記録する
もしも頻繁に怒鳴られている場合は、その時の状況を記録しておきましょう。
日時や場所、言われた言葉を記録しておくことで、後で証拠にすることができます。
- 怒鳴られた日付と時間
- 怒鳴られた場所とお互いの立ち位置
- 怒鳴った人
- 周りで目撃していた人
- 言われた内容
- 怒鳴られるきっかけとなった出来事
誰かに相談する時にも、客観的なデータがあった方が説得力があります
別の師長や看護部長に相談する
怒鳴ってくるパワハラ上司・先輩ではなく、ほかの部署の師長や、思い切って看護部長に相談するのも対処法のひとつです。
看護部長とあまり話したことがない人でも、連絡をして面談を申し込めば、必ず話を聞いてもらえるので連絡してみましょう!
相談することで、部署の異動を検討してもらえるかもしれません。
委員会で関わりのある師長さんや、知っている人がいなければ単に見た目がや優しそうな師長さんでも構いません。
他部署のスタッフであっても、相談されれば悪い気はしないし、『自分が助けてあげないと!』と使命感に燃えて動いてくれるはずです。
職場の人に相談しづらい場合は、厚生労働省が運営する「明るい職場応援団」に無料相談窓口が紹介されているのでご活用ください。
人前で怒鳴るパワハラ上司・先輩に耐えられない人は転職しよう!
怒鳴るパワハラ上司・先輩にどうしても耐えられないときは、転職をして環境を変えましょう。
精神的にしんどいままで働き続けると、心身の健康を損なってしまいます。
「何から始めればいいか分からない」と悩んでしまう方は、まず転職サイトに登録しておきましょう。
転職に向けて、どんな職場募集をしているのか、どんな働き方があるのか情報収集から始める必要があります。
看護師転職の大手である
転職を考え始めたら登録しておこう!
たくさんの選択肢から選びたい場合は、複数の転職サイトに登録するのがオススメです。
「まだ●年目だし…」「辞めたら働けるところがないかも…」と不安に思うかもしれませんが、そんなことはありません。
つらい状況を我慢し続けて心身の健康を損なうくらいなら、早めに転職して環境を変えた方が、あなたの人生は好転するはずです。
転職活動の流れについては、こちらの記事で詳しく説明しているので読んでみてください。
まとめ
今回は、人前で怒鳴る上司や先輩への対処法について解説しました。
世間ではワークライフバランスという言葉が広まっていますが、看護師の世界ではまだまだ浸透していません。
記録残業が当たり前だったり、怒鳴る上司や先輩が平気な顔をして働いている職場もたくさんあります。
とはいえ、あなたがそんな苦しい環境で頑張り続ける必要はないんです。こころが限界に近づいてきたら、勇気を出して行動を起こしましょう。
もし自分で退職を言いだせないほど追い込まれているのなら、退職代行と使うと、自分で交渉せずに即日退職できます。
詳しくは、【看護師が退職代行で失敗した5事例】失敗しない選び方を紹介をあわせてお読みください。
転職を考えている方は、看護師が幸せになるための転職の流れ|まとめも読んでみてください。
少しでもつらい思いをしている看護師さんの参考になればうれしいです。
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