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【新人】同じミスを繰り返す原因と直し方|看護師長が対策を教えます!

同じミスを繰り返さない方法

 

また同じようなミスを繰り返してしまった

私は看護師は向いてないのかも…

なんでミスが無くならないのか知りたい!

こんにちは、はるです。
私は地方の病院で看護師長をしています。
突然ですが、仕事のミスって繰り返してしまうことがありませんか?

今回は仕事のミスやインシデントを繰り返してしまう人について、解説します。

ミスをして叱られて、すごく反省したはずなのに、しばらく経つと同じようなミスをしてしまう人がいます。

気をつけてるのに同じようなミスが続いて…
私、能力がないんです…

ミスを繰り返してしまう人、特に新人さんや若手の看護師の場合、自信を失っている人もいます。

あなたの看護師としての能力の問題ではなく、単にミスに対する対処の仕方を分かってないせいかもしれません。

仕事でミスを繰り返してしまうのは、原因と対策の本当の考え方を知らないからなんです!
これから教えるので、一緒に勉強しましょう!

看護師の仕事では、小さなミスでもインシデントとして報告書を書いて、原因の分析や今後の対策を検討して、ミスを繰り返さないことを求められますよね。

だけど、同じようなミスを繰り返してしまうことってありませんか?

先月のミスも確認不足だったでしょう!
キチンと反省したの?

先輩や師長から『同じようなミスを繰り返している』と、指摘されたことはありませんか?

私は師長なので、毎日何枚ものインシデントレポートを確認したり、ミスをしたスタッフから話を聞いたりしています。

その中で、気づいたことがあるんです。

ミスを繰り返しやすい人には共通点がある!

そうなんです。ミスを繰り返しやすい人がいるなぁと思って観察していると、そういう人には共通点があることが分かったんです。

看護の仕事は人が行う以上、ミスをゼロにはできません。

しかしミスが起きたときにきちんと原因と対策を考えて対処できれば、ミスをしたことで一層成長できるきっかけにもなるはずなんです。

看護の世界でミスを繰り返していれば、いつかは患者の命に関わるような重大事故になる可能性もあります。

ミスの原因と対策を確認し、ミスを繰り返さない方法を身につけましょう

この記事では同じミスを繰り返してしまう原因と、繰り返さないためのコツをまとめます。

この記事を読めば、ミスの原因をきちんと考えられるようになり、実行可能で効果的な対策を考えることができます。また、部署内でミスを繰り返している人への接し方や、注意点も理解できます。ぜひ最後まで読んでください。

インシデントを起こしてしまって落ち込んでいる時に立ち直る方法についてこちらの記事で紹介しています。ミスでツラい気持ちを抱えている人は、参考にしてみてください。

人が行なう作業では、どんなに気をつけていてもエラーが起きてしまいます。ヒューマンエラーについては別の記事で詳しく解説しています。ミスを防ぎたい時は、この記事も参考になるので読んでみてください。

目次

同じミスを繰り返す原因

まずは、ミスを繰り返してしまう原因について考えます。単純な表面的な理由ではなく、なぜそう行動したのかを深く考察しましょう。

私が考える主な原因は、次の通りです。

  • なぜミスをしたかきちんと考えられていない
  • 結果をいそいで、きちんと考えずに直感でやる
  • ミスによる最悪のシナリオが想像できていない
  • やり方を理解していない
  • 仕事に対するモチベーションが低い
  • 集中できない理由がある
  • 慣れた作業に対する油断で「手抜き」している

どれか、あてはまるものがないかを考えてみてくださいね。

とくに、ミスの原因をきちんと考えられていない人は、本当に多いです。ミスで落ち込んでいるときに考えるのはイヤでしょうが、一番大切な事なんですよ!

それでは、一つずつ詳しく解説していきます。

なぜミスをしたかきちんと考えられていない

ミスをしたスタッフと話すと、原因をきちんと考えられていない人が多いことに気付きます。

次からはちゃんと確認しまーす!

ミスの報告をするとき、「急いでいたからちゃんと確認しなかっただけです。次からはちゃんとします」と言うスタッフがいます。

ほかにも、これと同様のダメな原因と対策は以下です。

ミスの原因は?

・ちゃんと確認しなかった

・時間がなくて焦っていた

・いつも通りと思い込んだ

●今後の対策は?

・毎回きちんと確認する!

・忙しくてもちゃんと見る!

こういう分析と対策をしていませんか?

特に新人や若いスタッフに多いですが、この対策には何の責任感も感じられません。これでは今後もミスを繰り返してしまいますよ。

考えるべきなのは、さらに一歩先の『急いでいた時に確認しなかったのはなぜか』ということです。

  • ちゃんと確認しなかったのはなんで?
  • 忙しい時は確認を省く癖がある?
  • バタバタしてても必ず確認してる?

こんな風に、自分はなぜその行動をとったのかを、細かく思い出して考える必要があります。

もう一歩、深く考えてみよう!

●今まで考えていた原因

・急いでいたから

・時間がなかったから

●本当に考えるべき原因

・本当に急がないといけない状況だった?

・なぜ急がないといけない状況になったか

・急がなくていい状況にする方法はなかったか

・急いでいるときの自分の精神状態はどう?

・次に急いでいる状況になったら確認できる?

●今まで考えていた原因

・いつも通りと思い込んだから

●本当に考えるべき原因

・いつも通りかをどうやって確認している?

・普段、いつも通りの時は確認しないやり方をしているのか

・いつも通りでも毎回確認するという習慣はある?

今まで考えていた原因は、とても表面的です。この原因だけだと、対策を立てる時に「気をつけよう」という浅い対策になってしまいます。

もう一歩踏み込んで、どうしてそういう行動をしたかを考えましょう。自分がミスをしやすいシチュエーションを知りましょう。

とことん突き詰めて考えられないと、自分の行動の癖が分からなくて、いつまでもミスは減らないのです。

結果をいそいで、きちんと考えずに直感でやる

多分こうじゃないですか?
えいっ!
あ、違った・・・

使い方が違うわよ! 分からないまま操作しないように、いつも言ってるでしょう!

こういう人、周りにいませんか? よく言えば『行動力がある』といえますが、あまり考えずにパッと思い付きで動いてしまう人です。

医療機器を壊したり医療資材を無駄にしてしまうこともあります。

私はこういう人には『慎重さが足りない』のかな?と思っています。

こういうタイプのミスも、同じ人が繰り返すミスだと言えます。

よく分からないもの、知らないものでも、躊躇せずにトライできることは長所でもあります

直感でやって上手くいく経験をすると、マニュアルを確認するのが面倒に思えるのは分かります。

しかし仕事の場でそれをやってしまうと、失敗した時の代償が大きいことを自覚しましょう

仕事は、予測が大切です。一日の流れや段取りを組んでおいて、優先順位に従ってさばいていくものです。行き当たりばったりにしていたり、先の予測をせずに順番にこなしていると、いざトラブルが発生した時に上手く回りません。

慎重さは、看護師に必須なスキルです。ぜひ、身につけましょう。

ミスによる最悪のシナリオが想像できていない

小さなミスを起こしたり、ミスになりかけたりした時に面談をすると、その人がミスを繰り返しやすい人がどうかよく分かります。

楽観的で、最悪の結果まで想像できない人は、今後もミスを繰り返しやすい人と言えます。

たぶん大丈夫だろうと思ったんです

気付かなかったらどうなっていたと思う?
これがもっと強い薬だったら?

楽観的でミスを小さく考えてしまう人に対しては、危機感を持ってもらうために、あえて最悪のシナリオを考えさせる指導をする場合があります。

ミスに怯えて委縮してしまってはいけませんが、ミスの怖さが分かっていないことも危険です。

今回のミスが重大事故につながる1歩だったかもしれないと思えなければ、ミスを減らすことができませんよ。

やり方を理解していない

・・・説明は以上よ。
分かった?

ん? よく分からなかったな
まぁ、とりあえずやってみるか
『はーい』

こんな風に、よく理解していないのに「はい」と返事をしてやり始めてしまう人がいます。

・マニュアルを見ていない
・分からないのに質問しない
・「たぶんこうだろう」でやってしまう。

やり方を理解していないまま、あいまいな理解で仕事をしているため、イレギュラーな事態に対応できずにミスを起こしてしまうのです。

こういう人が新人指導を担当すると、根拠を教えることできず『うちのやり方はこうだから』と教えてしまいます。

分からない時には質問をしたり、一度見学させてもらうなど、自分が理解できるまできちんと確認をするべきです。患者さんを相手にするわけですから、よく分からないままで取り組むべきではありません

仕事に対するモチベーションが低い

ミスを防ぐことに対するモチベーションは、人によって大きく差があります。

最近、仕事が楽しくない…
とにかく早く仕事を終わらせて帰りたいな

看護師という仕事に対するモチベーションが下がっている人は、ミスに対して予防意識が低いです

質の高い看護よりも、とにかく早く帰りたいので手早く仕事を済ませようとしてしまいます。

このような状態のときにも、ミスを繰り返しやすいです。

疲れてても仕事の質は下げずにきちんとやろう!
そう思えないくらい気持ちが落ち込んでいるなら、上司に相談して仕事を休んでみたらどうかな?

もしも自分のモチベーションが下がっていることを自覚しているなら、仕事を休むなどの対策を取って、ミスを起こさないように配慮しましょう。

集中できない理由がある

仕事に集中できなければ、ミスを繰り返すのは当然です。

・体調が悪い
・寝不足
・強いプレッシャーを感じている
・人間関係の強いストレスがある

こういう状況だと仕事に集中できず、質の高い仕事はできません。いまの自分の状況を上司に相談しましょう。

プライベートな問題を上司に言ってもいいんですか?

仕事に集中できない事情があれば、上司に相談してください。
かならず相談に乗ってくれますよ!

早めに先輩や上司など、周りの人に相談をしましょう

職場の人数が少なくて休みにくいなどの事情があるかもしれませんが、体調が悪いままで働いて大きなミスを起こしてしまってはかえって迷惑をかけます

きちんと報告をして、早く回復できるように休みを取ることが大切です。

慣れた作業に対する油断で「手抜き」している

これはベテランだけではありません。1年目の秋~冬頃や、2~3年目の若手でも、慣れてきたころにミスを起こします。

いつもは確認してるんですけど
今日はたまたま忘れてて

仕事に慣れて、毎回やるべき慎重な確認をせず、チェック作業を省いてしまうのです。

チェックを省いても、10回のうち9回はミスにならないでしょう。しかし10回のうちの1回のミスを防ぐために、チェック作業をしていることを忘れないようにしましょう。

作業に慣れると、考えなくても身体が動くようになり、『考えずに働く』ことが習慣化してしまうことがあります。

そのような時にでも、チェック作業を省かない慎重さが、大切です。

同じミスを繰り返さない7つの対策

ここからは、ミスを繰り返さないための対策を紹介します。

私が教えるミスを繰り返さないための対策は、次の7つです。

  • ミスの原因は『忙しさ』以外で考えよう
  • ミスができない環境に変えよう
  • 仕事の流れをルーティン化する
  • 自分のミスを記録しておく
  • 同じ手順でやっている仕事を探してミスを予防する
  • 人と違うやり方をしない
  • 格好つけない、恥を恐れない

ミスを防ぐための対策の考え方は、看護学校でも習いませんよね!
分からなくて当然なんです。
自分に当てはまるものがないか、探してみてくださいね。

ミスの原因は『忙しさ』以外で考えよう

インシデントが起きたとき、まず原因を考えます。その原因を表面的なことで終わらせていませんか?

休んだ人がいて忙しかった。
ほかの業務と重なってバタバタしたし・・・

原因の分析で「忙しかったから」「人手が足りなかったから」としている人は要注意です。

いつもは確認してます
今回はうっかりして・・・

こういう分析をしていると、きちんとした対策が立てられません。

忙しかったり業務が重なったりして、うっかりしてしまうことはあります。

そういう時でもミスにならないような習慣をもっているか、工夫をしているかを考える必要があるんです。

投薬前のチェックが習慣化している?
医師からの指示でも、リーダーからの指示でも、急変時の指示でも、必ずカルテを確認する習慣がある?

忙しいとき、なにか普段通りにせず省略していることがあるはずです。それが、ミスにつながっていませんか?

忙しい時にどうしてる?

『いつもは絶対チェックするけど、今日のように時間がない時はチェックしないこともあるかも』

『普段は先輩に見てもらうけど、先輩が忙しそうだと声かけられなくて一人でしたことが前もあったな』

こういうやり方だからミスをしたんだ。これを続けたら次もミスを繰り返すかも!!

ミスをして落ち込んで『次は気をつけよう』と反省しているだけでは、同じミスを繰り返してしまうでしょう。

忙しいときの自分の働き方で、省略した手順などがミスにつながっていないかを、しっかりと考えましょう!

ミスができない環境に変えよう

ミスできない環境?
どういうことですか?

物品自体を間違えにくいものに変えたり、その業務自体をなくしたり、ミスできないような環境に変えてしまうのが一番よ!

病院の業務では、医療安全のために様々な工夫がされていますよね。

栄養ラインと点滴ラインの誤接続防止コネクターのように、ミスにならないように形から変えてしまうのが効果的です。

今回ミスをした状況のような、忙しくて慌ててしまう場面は今後もありますよね。

これからは簡単にミスにならないように、ミスをしにくい習慣や仕事のすすめ方に変えるのです

例えば・・・

時間の決まった仕事はタイマーを使う習慣をつけたり。

ポケットに入れたまま見返さないメモ帳ではなく、フセン紙に書いてPCに貼ったり。

昼休みまえに、午前中のタスクを終えたか確認するルールを自分なりに作る。

チェックリストを作っておいて、仕事終わりにチェックして漏れを防ぐ

まずは、自分一人で取り組めることから始めてみましょう。簡単に始められて効果が大きい対策が見つかる場合もありますよ!

私はスタッフからミスの報告を受けて対策を話し合っているときに、『その仕事をなくすことはできないか?』を考えます

投薬に関するミスなら、看護師ではなく薬剤師がチェックする方法に変えられないか。

検査に関するミスなら、検査科に協力してもらえないか。

医療安全の観点から相談したら、多職種は意外と協力してくれます! そういう提案も検討してみてくださいね!

仕事の流れをルーティン化する

看護師の仕事は、完全にルーティン化するのは難しいですが、毎日やることは同じものが多いですよね。

それらの仕事は、チェック作業自体を組み込んでルーティン化してしまいましょう。

うちの病棟でも、先輩が新人に教える時に、ルーティン化できる流れで教えています

退院の見送をしたら、詰め所に戻りながら部屋ネームを外す、ホワイトボードの名前を消す、ここのシールを外して、そのまま電カルの退院を完了してね。これで行ったり来たりせず、忘れずに処理できるよ!

このように毎回必ずやる業務では、抜けがないようにすべての作業を流れに入れてしまい、毎回必ずその流れでやりましょう。

朝来て申し送りまでの流れ、点滴の指示を受けてから実施して詰め所に戻るまでの流れなど、毎日繰り返しやる作業をルーティン化して、無駄を省いて効率的に、抜けが無くなるように組み立ててみましょう。

先輩や主任に聞いてみると、ベテランさんは必ず自分だけのルーティンを作っていますよ!

自分のミスを記録しておく

業務が重なって忙しい場面になったとき、以前のミスを思い出して気をつけていますか?

やることが重なって忙しい!!
そういえば前も忙しい時にミスをしたんだった

こんな風に、ミスをしたときと似た場面になった時に、以前のミスを思い出せるようになればミスを予防できます。

同じような状況になった時に『今日もミスをしてしまうかもしれない』と思えるようになりましょう

『自分はおなじ時間に仕事が重なると、慌てて確認せずに実施してしまうからあぶないぞ』

と考えられるようになれば、同じミスを繰り返すことは減るでしょう。

おススメなのは、ミスをした状況やミスの内容をノートに書き残しておくことです

簡単にまとめておいて時々見返すようにすると、自分がどういうミスが多いのかが分かります。

自分の『インシデントの歴史帳』です。
同じミスをしなくなりますよ!

薬に関するミス、処置に関するミス、指示受けの関するミスなど、分類分けしてまとめました
たまに見返すと、自分が苦手なところが分かるし、気が引き締まります

ミスを繰り返す新人さんに、書くように勧めたことがあります。1年後に一緒に読み返した時、この1年の成長が感じられて嬉しかったですよ!

ミスを繰り返してしまう人は、試してみてください。

同じ手順でやっている仕事をさがしてミスを予防する

たとえば『忙しくて、注射の指示を見落としてしまった』というミスをしたとします。

そういうミスの対策で、注射の指示の確認方法だけを改善しても不十分です。

『忙しいと慌ててしまい、きちんと指示を見ずに記憶だけでやってしまう』というミスは、内服薬でも、処置でも、同じ種類のミスをする可能性がある!

今回はたまたま注射のミスだったけど、同じ流れで内服薬のミスを起こしてもおかしくないな…

このことに気付く必要があります!

注射の指示を見る方法だけ変えて対応していると、次は検査の指示を見落としてミスをするでしょう。

対策を立てる時には、今回ミスした仕事と同じ手順でやっている仕事をさがしましょう

自分の立てた対策で、他の仕事で起こすかもしれないミスも同時に防げるかどうかを考えてください。

一つのミスを最大限に利用して、未来のミスを減らしていきましょう!

人と違うやり方をしない

院内のマニュアル通りの手順で仕事をしていますか?

ミスが続く人にじっくり話を聞くと、自己流でやっている場合があります。

職場のマニュアルや、みんながやっている方法とは違うやり方で働いているのです。

職場のマニュアルは、過去に起きたインシデントを活用して、少しずつ改善されています。

みんなが間違えやすいところは、間違えずにできるように工夫した手順に変えられているんです

新人じゃないんだし、いちいちマニュアル見ながら働かないからなぁ

もったいない!
マニュアルには過去の失敗から学んだ知恵が詰まっているんですよ!

決められた手順はミスを防ぐために確認作業が多かったり、面倒だったりしますよね。

そこを省いで自己流のやり方をしている人は、過去に起きたミスと同じミスをしてしまうのです。

ミスしないようにみんなで工夫していても、そのやり方をしていないとミスの確率が上がるのは当然です

最初に決めたルールや、マニュアルに沿ったやり方を守るようにしましょう。面倒がらずに細かいチェックをしているかどうかで、あなたの仕事の質が決まるのです。

もしも院内のマニュアルのやり方に不満があれば、改善を提案しましょう。

自分1人だけでやり方を変えるのではなく、全体に提案して、マニュアルや全体の手順を変更するようにしましょう。

そのほうがずっと安全ですよ。

恰好つけない、恥を恐れない

ミスを防ぐためには、自分の仕事を誰かに確認してもらう必要があります。

自分の仕事を人にチェックされるのは気持ちのいいものではありませんし、4月の新人でもなければ『自信がないので確認してください』とは言いだしづらいでしょう。

それでも、ミスを防ぐためには先輩にチェックを依頼しましょう。

先日、投薬ミスをしたので一緒に確認してもらっていいですか?

その時は恥ずかしいかもしれませんが、何度かチェックを受けてミスがなくなれば自信がつきますし、恥を忍んでミスを防ごうと取り組んでいるあなたの姿は、誠実な看護師として評価されるはずです。

最近はミスを繰り返さないように気をつけているのね!
その手順はもう一人でも大丈夫よ

そうして、一つずつ手順の質を上げていき、同じミスを繰り返さないようにコツコツ努力をしましょう。

大切なことは、あなたが恥をかかないことや、先輩に怒られないことではなく、安全な看護を提供して患者さんの治療が順調に進むことなのを、しっかりと覚えておきましょう!

あなたに向いている仕事は見つけられる!

どうしてもミスがなくならないんです…
怒られてばかりで頑張るのに疲れた…

看護という仕事には向き、不向きがあるのは事実です

もちろん努力次第で乗り越えられますが、それには強い意志と努力が必要です。

同じミスばかり繰り返してしまう今の仕事は、本当にあなたがやりたい仕事でしょうか?

どんな看護師になりたいと思って資格を取りましたか?

いま、自分の理想に向かった仕事ができていますか?

もしも「自分には向かない」と思ってイヤイヤ働いているのであれば、転職を検討してもいいと、わたしは考えています。

嫌だと思いながら仕事をしていても楽しくないですし、上達しません。

看護師の仕事でミスを繰り返していれば、いつかは大きな事故になる可能性もあります

そうなる前に、自分がどんなところで働きたいのかを、もう一度考えてみてください。

たとえば病院以外でも就職先はたくさんあります。興味があればこちらの記事も読んでみてください。

私の友人でも、病院を辞めて今は企業の検診科で働いている人や、フリーランスでコンサルタントのような仕事をしている子もいます。

病院以外でも働く場所はたくさんあるので、まずは今の気持ちを整理するために、誰かに相談してみましょう。家族や友人でもいいですが、役立つアドバイスが欲しければ転職のプロに相談するのもおすすめです。

転職サイトのアドバイザーは、毎年たくさんの看護師の退職や転職に関する相談に乗っているプロです。いまの気持ちを伝えて、『転職がいいか、今のまま頑張るのがいいか』を一緒に考えてもらいましょう

\ ちょっとサイトを覗いてみる? /

おススメの転職サイトをまとめて紹介してるので>>幸せになるための転職を成功させる方法|おすすめ転職サイトの記事も参考にしてください。

周りの先輩・上司ができる対策

ここからは、同じミスを繰り返させないために周りの先輩や上司ができる対策を紹介します。

対策は以下の7つです。

  • 説明した内容を復唱させる
  • ミスをカバーしあえる環境を整える
  • 相談しやすい環境を作る
  • 性格に合った指導をする
  • 仕事の目的を理解しているか確認する
  • 出来ているところを認めて、自信をつける
  • 仕事内容を制限する

ミスをするのは本人の問題でしょう?!
周りの人たちで対策をするんですか?

個人の能力や性格の問題だと切り捨ててしまわないで!

同じミスを繰り返す人に対して、その人自身の能力や性格の問題として切り捨てないでください。

周りの先輩や上司の力を合わせて、ミスを繰り返さない仕組みを作りましょう!

説明した内容を復唱させる

先輩や上司は、仕事の中でなにか指示を与える場面があると思います。

そういう場面で、必ず相手に復唱させるようにしましょう。

それだけでも思い込みや早合点を防ぐことができます

お願いした内容は分かってくれたかな?
一度、自分の言葉で言ってみてくれる?

こんなふうに指示した内容を自分の言葉で復唱させることでミスを減らすことができますし、指示をする先輩もどこが伝わりにくいのかが分かります。

この時、単なるオウム返しではなくて、自分の言葉に置き換えて復唱した方が効果がありますよ!

ミスをカバーしあえる環境を整える

人間なので、ミスをゼロにはできません。

そのため、ダブルチェックをしたり、複数人で実施するなど、ミスをカバーしあえる環境が必要なのです。

今回ミスが起きたこの業務は、一人が間違えたらだれも気付けない仕組みだったわね

その業務のやり方だと、たった一人が見落としたら誰も気づかない仕組みになっていませんか?

たった一人の見落としがそのまま患者に実施されてしまうような業務のやり方は、危険です。

ミスを個人の責任にするのではなくチーム全体の問題としてとらえて、全員で防いでいきましょう。

相談しやすい環境を作る

ちょっと疑問に思った時や、分からない時に、先輩や上司に尋ねやすい雰囲気があるでしょうか?

たぶん、こうだと思うけど自信ない…
でも、みんな忙しそうだしな

疑問に思った時に相談しやすい雰囲気をつくることは、ミスを防ぐ環境の第一歩です。

どんなに忙しいときでも、安全のためには質問してきた後輩にきちんと対応しましょう。

ちゃんと確認して偉いよ!
安全のために大事なことだよね
次からもお願いね!

個別に質問に答えるのが大変であれば、質問を受けた内容でQ&A集を作っておけば、来年からは同じ内容を聞かれることがなくなります。

マニュアルや手順書の内容を充実させていくことも、対策になりますよね。

病院によってはビジネスチャットを導入しているところもあります。そうすれば、新人の質問に手が空いている先輩が誰でもこたえられるので、新人も気軽に質問ができますよね。

性格に合った指導をする

私の病棟にも、毎年たくさんの新人看護師が入ってきます。全員一緒にオリエンテーションをして、4月の初めごろは複数人で先輩の業務を見学したり、説明を受ける機会が多いです。

しかし、それぞれ個性があるので同じようには理解しませんし、同じように成長するわけでもありません

ミスをしたときの指導も同じです。その子の個性を考えて指導をしましょう。

本人の性格や、いまのモチベーションに合った指導をした方が効果的です!

失敗したことを反省して自信をなくしていたら、ミスを叱責するより改善策を一緒に考えて前向きな気持ちを持たせる方が効果的です。

自分の間違いを自覚していない子には、事の重大さを理解させて反省を促すことが必要です。

プリセプターや教育委員と相談して、本人に合った指導方法を考えながら指導をしてみてください。

その業務の目的を理解しているか確認する

インシデント後に指導をしていると、そもそもその仕事の目的を理解していない場合があります。

先輩からは仕事のやり方だけを習っていて、何のため誰のためにしている業務なのか、その業務の結果が何に影響しているのかを理解していないのです。

そんな大事な仕事だったなんて、知りませんでした

その業務の目的や影響の範囲をしっかりと教えることで、自分がミスをすることで起こる事態を想像できるようになれば、慎重で責任感のある働き方につながります

出来ているところを認めて、自信をつける

看護の現場では、個人が褒められたり認められる機会がとても少ないです。いつも通りに仕事をしていて当然ですし、集団で業務をしているので、個人の成績が目立つこともありません。

そのため最近の新人看護師では『出来ていることを認めて褒める』ということが管理者に求められています。

新人だけではありません。

ミスを繰り返して叱られると、今度は叱られることに怯えて委縮してしまい、冷静に判断できずにミスが増えてしまいます。

そしてミスを隠すようになる場合もあるのです。

ミスをきちんと報告できたことを褒め、一緒に対策を考えながら『あなたを見守っている』というメッセージを伝えましょう。

対策を実行できている場面を確認して褒め、少しずつ自信をつけさせていくことが必要です。

仕事内容を制限する

医療の現場では、ミスは患者の治療に大きな影響を与える場合があります。

そのため、ミスが続く看護師は業務内容を制限する必要があります。

重要者の担当をさせない、夜勤をさせない、新人指導や学生指導をさせない、など。

まずは師長や主任から、本人へ説明してもらいましょう

なぜ業務を制限するのか、本人が理解していなければ意味がありません。本人と相談して、本人も納得できる形で仕事内容を決めましょう。

大切なことは、『どうなったら制限が解除されるのか、ゴールや課題を明確にすること』です。その際の、期間の目安も伝えましょう。

この時に設定するゴールは、出来るだけ具体的にしておきましょう。「部屋持ちができるようになったら」などの曖昧なゴールでは、評価する人の主観で判断が変わります。

もっと客観的で、達成可能なゴール設定をして、それを本人と指導する先輩たちで共有しておきましょう。

ミスを繰り返す人に師長がやってはいけない指導

最後は、師長としてミスを繰り返す人にやってはいけない指導について解説します。

いまは私自身が師長なので、私が指導の時にやらないよう、心がけていることです。

感情的に叱る

またミスをしたの?!
いい加減にしてちょうだい!

何度も同じようなミスを繰り返されると、ついカッとなってしまう気持ちは分かります。

しかし感情的に叱ると、相手が委縮してしまって指導内容が伝わりません

時には叱ることも必要ですが、その時はビシッと叱って短時間で終わらせること。あとはミスになった原因や対策について理路整然と説明をするだけで充分です。

感情的に叱ることで上司の気持ちはスッキリするでしょうが、問題は解決しないのです。

イライラせずに指導する方法については>>新人にイライラする!? 師長が教えるイライラ解消のコツ!で詳しく解説しているので、参考にしてください。

他のスタッフの前で叱る

確認はしなかったの?
あなたはこの前も同じようなミスをしたでしょ!

すみません
(みんなが見てる…、恥ずかしい)

指導をするときは、個室に移動するなど、ほかの人がいない場所でしましょう。

大勢の前で個人を叱るとプライドが傷つきますし、見ている周りのスタッフにも悪い影響を及ぼします。

『次は自分かもしれない』と怯えてパフォーマンスが下がりますし、病棟全体の雰囲気も悪くなります。

どうしても叱らないといけない場面なら、人目につかない場所で感情的にならずに、短時間で終わらせるようにしましょう。

人格を否定するような言葉を使う

指導をするときでも、使ってはいけない言葉があることを忘れないようにしましょう。

『こんなこともできないなんて、看護師は向いてないよ』

『提出期限を守れないのは性格がだらしないからだよ』

『前も同じことを説明したよ。頭が悪いよね』

相手の性格や人格を否定するような言葉は、絶対に使ってはいけません。

これらの発言は、パワーハラスメントに該当します。

ミスが起きるのは個人の性格の問題ではなく、仕事のやり方や仕組みの問題であると捉えましょう

保身的な発言をする

ミスの報告を受けたときに、自己正当化や保身的な発言をしないように気をつけましょう。

自己正当化

「わたしはちゃんと教えたのよ」

「気をつけるように言ったよね?」

「分かりやすいように書いたのに」

上司がミスについて話すときに、最初に自己正当化するような発言をするべきではありません。

ちゃんと教えたのにミスをしてしまったのであれば、その教え方ではミスを防げなかったということです。

問題の解決のためにはどうするべきかを考えましょう。

同様に、上司が自分の立場を優先したような保身的な発言も控えましょう

保身

「私が上から怒られるのよ」

「主治医や家族にまた謝らないといけないの?」

「今度の会議で報告するのが気が重いんだけど」

これらの発言は、ミスをした個人を追い詰めるだけです。

部下のミスで上司が責任を負うのは役割なので仕方がありません。それを部下に八つ当たりしないようにしましょう。

ミスを防ぐ目的は患者の治療のためであり、安全な医療の提供のためです。上司の立場を守るためではありません。

このような発言が重なると、スタッフは上司を怒らせないために本音を隠すようになってしまいますよ。

まとめ

今回は、同じミスを繰り返さない方法についてまとめました。

ミスを繰り返してしまう原因は、次の通りです。

  • なぜミスをしたかきちんと考えられていない
  • 結果をいそいで、きちんと考えずに直感でやる
  • ミスによる最悪のシナリオが想像できていない
  • やり方を理解していない
  • 仕事に対するモチベーションが低い
  • 集中できない理由がある
  • 慣れた作業に対する油断で「手抜き」している

そして、ミスを繰り返さないための対策は、次の7つです。

  • ミスの原因は『忙しさ』以外で考えよう
  • ミスができない環境に変えよう
  • 仕事の流れをルーティン化する
  • 自分のミスを記録しておく
  • 同じ手順でやっている仕事を探してミスを予防する
  • 人と違うやり方をしない
  • 格好つけない、恥を恐れない

医療・看護の世界でミスを繰り返すことは、いつか重大な事故につながりかねい怖いことです。

自分がミスをしやすいと思うのであれば、繰り返さないようにきちんと対策を講じましょう。

人は必ずミスをするものです。ミスを完全になくすことは不可能ですが、繰り返さないような工夫を積み重ねることで減らしていくことはできます。

そして周りの先輩や上司は、ミスを起こした個人を責めるのではなく、ミスが起きてしまう仕事のやり方やフローを見直しましょう。

インシデントを起こすととても落ち込んでしまい、「看護師を続けられない」と思ってしまうこともあります。

そんな風に自分を責めてしまう人は>>【看護師の悩み】インシデントで落ち込んだ時に立ち直る方法の記事を読んでみてください。

この記事で少しでも皆さんのインシデント減少の役に立てれば嬉しいです。

ほかにも看護師の悩みをまとめた記事>>【まとめ記事】看護師の仕事がつらいと思った時に読んでほしいで、リーダー業務の難しさや怖い先輩との付き合い方、患者からのクレーム対応などをまとめています。参考にしてみてください。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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