【看護師】2年目の壁|ツラい理由と対処法を師長が解説!

新人じゃなくなっても毎日仕事がツラい

2年目になって仕事が広がり、責任が重い

なんとなく、いつも仕事を辞めようかと悩んでいる

こんにちは、はるです。
私は地方の病院で急性期病棟の看護師長をしています

今回は、2年目になった看護師さんが感じる『2年目の壁』について解説します。

2010年の保助看法の改正で、新人看護職員の卒後研修が努力義務化となりました。それによって、どこの病院でも新卒1年間の教育を手厚く行っていて、新人さんが退職しないよう万全のフォローをしています。

しかしその影で、手厚い教育を受けていた新人時代から一転、壁にぶつかりやすいのが『2年目の看護師』です。

私は一般病棟の師長として毎年たくさんの新人を迎え入れて、新人教育を行っています。その経験の中で、新人の1年間は何とか頑張っていた子が、2年目になって退職したりモチベーションを下げてしまうのを、何度も見てきました。

2年目看護師の過ごす1年間は、新人の1年間とはちがう貴重で大切な1年間です。この大切な1年間を上手に過ごせば、立派な中堅看護師に成長していくことができるはずです。

この記事では、2年目看護師が感じる壁の正体についてと、その対処法について解説します。2年目になった看護師が、どんな壁にぶつかってしまうのかを解説しますので、ぜひ理解して正しい対処をして乗り越えましょう。

漠然としたツラさや不安でモチベーションを下げたまま仕事をするのはもったいないです!
2年目のあなた、ぜひこの記事を読んでどれが自分に当てはまるか考えてみてください。

あなたの大切な時間を有意義なものにするためにも、今のモヤモヤを解消して、素敵な看護師になるための前向きな時間に変えましょう!

他にも、看護師の仕事がつらいと思った時の対処法について>>【看護師の悩み】仕事がつらいと思った時に読んでほしいで詳しく解説しているので、気になる方は読んでみてください。

『2年目の壁はなんとか乗り越えたよ!』というあなたには>>【看護師】5年目の不満|5年目がツラい理由と対処法の記事もおススメです。ぜひ読んでみてください。

目次

2年目の壁の正体

急に放り出される不安

指導者もつかずに一人でするのが不安です

新人の1年間は、プリセプターや指導者が付きっきりで指導をしてくれます。

その手厚いフォローの時期を終えて2年目になると、突然ひとりで仕事を任されてしまったように感じて不安になります。

看護業務の責任の重さを改めて実感したり、先輩が一緒に確認してくれないことで心細くなって不安になります。

新人の頃よりも仕事量が増えて負担に感じたり、ミスをしてしまうことで自分の能力のなさを感じて落ち込んでしまう人もいます。

実際にはまだ1年しか臨床経験がないので、未経験な処置も多いし、判断できないことも多いはずです。しかし周りからは『もう新人じゃないんだから』と思われていて、充分なフォローの準備はされていませんよね。

急にシビアな現場に放り出されたような気持ちになって、不安を感じてしまうのも無理はありません。

開放感からくるモチベーション低下

新人に指導者の視線が集中し、開放感を感じる時期です

やることすべて先輩の監視下だった新人時代とは違い、あなたがどの順番で何をするかをチェックされることはありません

朝から『今日の目標』を尋ねられることもありませんし、終業後に『振り返り』で反省会をすることもありません。

この状況の変化に開放感を感じて楽になる一方で、急にモチベーションが下がってしまうことがあります。

最近なんだか頑張る気持ちになれないんです

あなたの日々の努力をそばで見ていてくれる人がいない、上手にできた処置を褒めてくれる人がいなくなるのですから、がんばる必要性を感じられてなくなってしまうのです。

毎日怒られたり、チェックされたりする日々はツラかったでしょうが、その分皆があなたに注目していたとも言えます。それがなくなった解放感は、同時にモチベーション低下にもつながってしまうのです。

知らないと言い出しづらい2年目へのプレッシャー

すでに1年間の教育期間を終えている2年目に対しては「当然、このくらいは知ってるだろう」という無言の圧力があります。

そのため、新人の頃は「知りません」「見たことありません」と簡単に言えたのですが、2年目になると「こんなことも知らないの?」と怒られそうで、言いにくくなるのです。

「知らない」=「勉強していない、怒られる」という意識もあるので、分かったふりをしてしまうこともあるでしょう。

あんまり経験のない処置でも一人でやってしまいます

知らないと言えずに一人で実施して、ミスになってしまうことがあります。ミスをするとモチベーションが下がり、仕事に対するやる気がなくなったり、『看護師に向いていない』という気持ちになってしまいます。

仕事の慣れからくるマンネリ

新人の頃は、先輩から課題が出されたり、研修予定がたくさんあって、仕事の後や休みの日に勉強するのが当たり前だったと思います。

明日担当する患者の疾患や薬の作用を調べたり、処置の手順を確認したり。

それが2年目になると、先輩から質問される機会は減り、勉強していなくてもそれが先輩にバレることはなくなります

知らないことに出会ったら、休憩室でスマホでちょっと調べるだけで対応できることも多くなるでしょう。

そうして仕事に慣れ、勉強しなくてもなんとか1日の仕事を乗り越えられる状況に慣れて、徐々に日々の生活がマンネリになってしまうのです。

毎日必死に勉強しなくても何とかなってます。
2年目になって勉強時間が明らかに減りましたね

新しく学ぶことのない毎日は、だんだん退屈になってしまいますよね。

今のままでいいのか自分の将来像に迷う

新人看護師の1年間は、毎日その日の仕事を終えることに必死で、はじめての社会生活でもあって、がむしゃらに頑張って過ごします。

2年目になって少し落ち着いて考えたときに、自分の置かれた環境や人間関係などを振り返り「ここでこのまま頑張る意味があるのか」と考えてしまうのです。

特に新人の1年間は「1年間も働かずに辞めるなんてできない」という危機感があります。

新人教育のプログラムを途中で抜ければ、看護師として一人前になれないかもしれないという不安もあって、大胆な状況変化は避けてしまいます。

そこから解放されて2年目になると「このまま続けたほうがいいのか」と考え、迷いが出てくるのです。

2年目の壁を打ち破る対処法

ここまで、2年目看護師が感じる壁について解説しました。

いろいろな要因があって、2年目の看護師特有の仕事の難しさに直面していることが分かってもらえたと思います。

ここからは『2年目の壁の打ち破り方』について解説します。出来るだけ具体的に解説するので、参考にしてみてください。

相談できる先輩に話を聞いてもらおう

先輩たちは、みんな2年目の壁を乗り越えて進んでいる先輩です。必ず同じような困難さを感じたことがあるはずです。

まずは身近な先輩に相談をしてみましょう。

歳の近い先輩なら、具体的で今の自分に近い感覚のアドバイスがもらえるでしょう。

逆にベテランの先輩に相談すれば、もっと広い視野で数年先まで考えたアドバイスがもらえるはずです。

自分一人で悩んでいるようなら、話しやすい先輩に自分の気持ちを聞いてもらいましょう。

職場の先輩に話しづらければ、家族に話をするのも良いと思います。

両親も兄姉も、社会人2年目を経験したことのある人生の先輩なのです。自分の感じている疑問や不安、これからのビジョンを相談して、意見を聞いてみると自分の考えをまとめる助けになるかもしれませんよ。

自分のロールモデルをつくろう

自分が将来どうなりたいか、5年後にどんな看護師になっていたいかを具体的に考えてみましょう。

ロールモデルとは、あなたにとって『こうなりたいと思えるような人、目指す存在』のことです。

ロールモデルを持つことで自分が目指す方向が具体的に見えてきますし、そこにたどり着くまでにどんな勉強や努力をすればいいかも決まります。

自分自身のモチベーションをあげたり、迷った時の行動指針にすることもできます。

ロールモデルのつくり方と使い方については>>5年後の自分はどうなりたい?|看護師の将来像はロールモデルで解決するの記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

同期と一緒に支えあって乗り越えよう

一番身近な対策は、同じ境遇の同期と協力し合うことです!

新人の頃にも、つらい気持ちを共有しあったり、支えあったりしてきたはずです。

同期でたくさん話をしましょう。先輩のグチや、業務の大変さ、自分の今後に関する悩みなども話せる仲間が出来れば、仕事のツラさを乗り越える助けになります。

2年目になると、新人の頃よりも仕事の範囲が広がります。担当患者の数が増えたり、委員会業務が始まったり。

仕事の範囲が広がったり仕事量が増えることは、看護師として経験を積んでいくうえで必要なことです。最初は大変かもしれませんが、成長のために避けられないことだと考えて前向きに取り組みましょう。

新しい仕事が始まった時は、同期で習ったことを教えあったり、仕事中もサポートしあったり、一緒に乗り越えられるように協力していきましょう!

自由に勉強できるメリットを活かして、自分の興味の範囲を広げよう

私が2年目看護師に面談で伝えているのは、2年目の1年間がとても貴重な時間だということです。

この1年間は、自分の興味があることを勉強できる貴重な時間だよ!

新人の頃は、先輩から出される課題や、翌日の業務のための勉強ばかりをしていましたよね。

そして3年目になると、リーダー業務が始まったりプリセプターを任されたり、看護研究のメンバーに選ばれたり。

今よりもさらに仕事の範囲が増えて責任が重くなります。

2年目は大きな責任を任されることはないし、新人のように課題を出されることもない、自由な1年間なのです。

この自由な時間を使って、自分が興味のある分野の研修に参加したり、講義を受けたりして、勉強してみましょう。

興味を持って勉強したことが直接業務の役に立たなくても、自分が将来すすむ方向が見つかるかもしれません。

学ぶことで視野が広がり、知識を増やすことで色々な物事を考えられるようになるのです。

周辺病院の求人情報や転職情報を見てみよう

今の職場で働き続けることに疑問があるのであれば、他の病院の求人情報を見てみるのも良いでしょう。

もしも給与や休日数など待遇面で不満があれば、まずは今の職場周辺の病院が、どのような待遇で求人を出しているかを見てみましょう。

私の職場で聞いたことのある不満です。

・姉の病院はリーダー手当があるらしいよ

・知り合いの病院は入院患者を受けたら一人あたり●●円出るって!

・あそこの病院は毎年、連休取って海外旅行に行けるらしいよ

・制服の支給が他より少ない。うちってケチだよね

こういう待遇に関する不満を耳にすると『私は条件の悪い病院に入ってしまったのかも』と思うかもしれません。

実際にまだ若い看護師と面談していて『うちは労働条件が悪いですよね』と言われたこともあります。詳しく話を聞くと、別の病院で働く友人から「こちらは残業もないし忙しくない、住宅手当も高い」などと聞いたというのです。

『隣の芝生は青い』という言葉を知っていますか?

私は今の病院で10年以上働いていますし、周辺病院の師長さんたちとの交流も多いので、実情を知っています。また看護師求人を出すための条件を、看護部長や人事課スタッフと話をすることもあります。

だから、しっかりと周辺病院の待遇と自分の病院を見比べて、考えてほしいと思うのです。

『●●手当が高い』=『基本給はうちより少し低い』

『毎年、長期連休がもらえる』=『毎月の休みは少ない』

『夜勤手当が高い(低い)』『夜勤回数は少ない(多い)』

待遇面というのは、近隣病院と大きな差があれば募集しても人が集まらないため、ある程度はその地域一帯での差が小さくなっていきます。

その中でも、基本給を高くして手当を少なくしているところや、基本給は少し下がるけど様々なことに手当をつけているところ、給与は少し落ちるが休日数が多いところなど、別の面で待遇に特色をつけているのです。

友人から聞く話だけを信じてしまうと、今の職場にある良いところが見えなくなってしまいます。転職して初めて『あるのが当然だと思っていた●●がない!』と驚くこともありますよ。

転職情報を見てみるなら

周辺病院の求人情報を確認するなら、転職サイトに相談してみるのがおススメ!

登録する看護師は完全無料で利用できて、担当エージェントが相談に乗ってくれます。

「転職すると決めたわけじゃない」という人でも相談に乗ってくれますし、相談したけど転職しないという選択も可能です!

まずは情報収集をしてみて、今の職場が自分に合っているのかどうかを考えてみましょう。

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※担当者との連絡はLINEで可能です

異動希望を出してみよう

今の環境で状況を改善するのが難しければ、新しい部署への配置転換を希望してみるのはどうでしょうか。

外科系から内科系に変わったり、手術室や透析室のような特殊部門に変わったり、業務内容が変われば仕事のやり方も変わります。

あなたがモヤモヤしている疑問点も、解決できるきっかけになるかもしれませんよ。

希望の部署に異動をして「毎日新しい経験が出来て楽しい」と元気になるスタッフもたくさんいます!

環境が大きく変わることは不安でしょうが、配置転換は転職に比べるとリスクが低くておススメです。

異動に関しては>>【看護師長が教える】異動の準備と、はやく馴染むコツと、【看護師】異動のメリット・デメリット|異動を避ける方法を教えます!の2つの記事で詳しく解説しているので、参考にして下さい。

まとめ

今回は、2年目看護師が感じる壁について、解説しました。

手厚い教育を受けていた新人時代から一転、壁にぶつかりやすいのが『2年目の看護師』です。

漠然としたツラさや不安でモチベーションを下げたまま仕事をするのはもったいないので、ぜひモヤモヤの正体を見極めて、正しく対処をしましょう。

壁の正体は、以下の5つです。

  1. 急に放り出される不安
  2. 開放感からくるモチベーション低下
  3. 知らないと言い出しづらい2年目へのプレッシャー
  4. 仕事の慣れからくるマンネリ感
  5. 今のままでいいのか自分の将来像に迷う

2年目の壁を打ち破る方法は、以下の5つです。

  1. 相談できる先輩に話を聞いてもらう
  2. 同期と一緒に支えあって乗り越えよう
  3. 自由に勉強できるメリットを活かして、自分の興味の範囲を広げよう
  4. 周辺病院の求人情報や転職情報を見てみよう
  5. 異動希望を出してみよう

2年目の1年間は、一人前になるために誰もが通る道です。しかし最近では、新人時代のフォローがますます手厚くなっているため、それがなくなる2年目に感じる不安や恐怖は、以前よりも強くなっています。

まずは、自分が業務に不安があることや、今の状況にモヤモヤしているということを、主任や師長に相談してみましょう。上司は部下の不安をそのまま放置することはありません。きっとあなたのために何か対策を考えてくれるはずです。

そして基本的には、あなたに仕事が任されるのはあなたがそれだけ成長していて、上司や先輩から信頼されている証拠であることを知っておいてください。

あなたなりのスピードで成長して、あなたなりの努力で頑張ってくださいね。そして疲れたら休んだり、他の方法を探したって大丈夫だということを覚えておいてください。

この記事が少しでも役に立てればうれしいです。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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